中国反日暴動のトリックとは?(2)

 2005年の反日暴動から早いもので4年が過ぎた。その後もいろいろあったが、2008年の北京オリンピックから現在まで対外的には大きな騒動は起きていない。金融危機の影響で外資系の撤退が相次ぎ、経済の足元の弱さを思い知ったかどうか定かではないが、最近は、ネットで地元政府の不正、職権乱用を摘発する記事を目にすることが多い。

 性接待強要の役人殺害 ネットに同情論 中国当局「火消し」に懸命
 http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/264879/

 また、今年は天安門事件20周年ということだったが、平穏に過ぎたみたいだ。言論弾圧の影響で事件そのものが風化してしまったとする論調も多い。しかし、民主化を求めた数十万の学生、市民が、武力弾圧により虐殺された事件(公称319人、一説では数万人)は、その後、形を変え続いていく。

 改めて、当時の反日デモを振り返って見ると次の構図になるのではないだろうか。

①人民と共産党の駆け引き
      対象(見かけ) 本意(ターゲット)  意味
人民   日本       共産党        侮るなかれ。いつでも天安門のように団結して党に反抗できるぞ
共産党  日本       人民          いつでも取り締まるぞ。天安門のように。
  北京オリンピック前のカルフール不買運動もこの部類にはいる。

②両者に共通する思い
          背景                       意味
人民   屈辱的な近代史と大国意識の目覚め  その為にまとめるという意味での共産党評価
共産党  屈辱的な近代史と大国の再構       外交で稼ぐ、屈しない政策で大国をアピールする
  北京オリンピック聖火リレーにみる異常とも言えるナショナリズムはこの部類に入る。

 大体中国人民は、この①と②の間を揺れるため分り難いが、2005年当時の反日デモはこの二つが相乗効果を発揮しどこでもデモ状態だった。

 しかし、2008年のチベット弾圧で①の駆け引きに変化がおきた。

 反日デモでは、警官隊は傍観するだけだった。しかしチベットでは、実際に銃撃が行われ多数の死者を出した。これを人民はテレビで見た。人民は伝え聞く天安門の再来を実感したはずだ。

 結果、チベット弾圧後は、上にあるようにデモではなくネット上で地方政府への抗議が騒がれるだけとなってしまった。

 しかし、歴史は繰り返すではないが、ある程度その記憶が風化していくと、またぶり返すであろう。そして、ある時点で武力弾圧をする。

 これが現王朝が崩壊するまで続いていくのではないだろうか。

 中国反日暴動のトリックとは?
 http://fightingfalcon.at.webry.info/200802/article_9.html

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村



「人民中国」の終焉?共産党を呑みこむ「新富人」の台頭 (講談社+α文庫)
講談社
清水 美和

ユーザレビュー:
一枚岩ではない中国中 ...
中国の資本主義化の実 ...

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ

必読!今、中国が面白い 〔2007年版〕
日本僑報社
而立会

ユーザレビュー:

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック