財部さん、もう少し突っ込んだ中国レポートを

 今日5月10日のサンデープロジェクトに、経済ジャーナリスト財部 誠一さんのレポートがあった。テーマは、『財部中国シリーズ第7弾 内陸部は“巨大市場” ~日本企業成功までの苦闘~ 今回のテーマはズバリ、中国の「内需拡大」だ』。見た感想を書いてみたい。

 まず基本的に、日本人が陥りやすい中国レポートの典型を見る思いがした。特に四川イトーヨーカドーの食料品売り場の黒山の人だかり。旺盛な購買意欲を象徴しているかのようなこの画面。あれくらいの人だかりは、中国に住んだ経験があれば当たり前の話で、なんせ人口が四川省だけで7~8千万人。たまに日本から来るからびっくりするだけの話のように思う。

 レポートは、イトーヨーカドーの現地総経理の話を中心に進められていくわけだが、手前味噌の話が続くのは当然として、問題はこれでもって中国を論じていいものかどうかだろう。折角、イトーヨーカドーの食料品売り場まで足を運んだのだから、汚らしい服装(失礼)のおばちゃん達に、

     「何を買いに来たの?」
     「ローカルの店で買わないの?」
     「(ご主人は)何の仕事をしている?」
     「景気はどう?」
     「友人、親戚の人たちはどうなの?」

的な質問をぶつけて、どの程度豊かになったのか、その源泉がどこにあるのかを分析して欲しかった。これがあって初めて、本当の意味での現地レポートではないだろうか。出来ればスーツではなく、スタッフも含めジャージを着るくらいの現地化が欲しかった。失礼ながら、あの程度のレポートでは、別に中国に行かなくても日本でも書ける気がする。

 資生堂の話もそうで、お客さんにインタビューしてどうして化粧するようになったのか、どうして日本ブランドなのかを解明しなければ意味がないと思う。

 建設機械コマツの売れ行きもしかり。四川地震で亀裂が入ったアパートの建て直し需要がこれから見込めるなら、建設会社の社長だけでなく、住人にインタビューして予算はあるのか、国からの補助はどれくらいあるのか、何年ローンなのか、他の住人はどう思っているのかなどを明らかにしないと、先々の本当の需要がよくわからない。

 現場、現物、現実とはよく言うが、結局は現場に行ったとしても、人、ものとコミュニケーションする、インタビューする技術の問題だと思った(もしかしたら、朝日系なのでとにかく中国のちょうちん記事を書けと言われているとしたら失礼^^)


以下 サンプロのWEBより
「世界の工場」、そして「市場」として、順調に経済発展し続けてきた中国。
だが、世界同時不況の影響で、ついに2ケタ成長にもストップがかかった。
「このままでは中国経済も失速する」という悲観論もあるが、本当に、そうか!?

我々は沿海部の上海から飛行機で3時間、内陸部の四川省・成都に飛んだ。
去年大地震に襲われたばかりの四川省だが、そこで見たのは驚くべき光景だった。

今や、開店前から500人以上が行列を作る大人気の日本のスーパー。
そして、わずか4年で、中国全土に約3500の系列店網を作り上げた化粧品会社。
さらに、大震災の復興需要をバネに、売上が激増した建設機械メーカー・・・。

成功を収めるまでの日本企業の苦闘、そして、成功の秘訣とは。

一方、去年秋に中国政府が発表した総額4兆元、日本円で57兆円の景気刺激策。
その先には、とてつもない内需拡大と、巨大な経済圏出現への予兆があった・・・。

沿海部に比べ、立ち遅れているとされている「内陸部」の“巨大市場化”と、そこで着実に成長を遂げる日本企業。

本格的な「内需拡大」期へと入った中国の最新事情を、2002年から見つめ続けてきた経済ジャーナリスト・財部誠一がリポートする。

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この記事へのコメント

不断前進
2009年05月10日 22:42
私も見ました。中国駐在経験のあるものから言わせると、あまりにも表面的な印象を受けました。財部さんもしばらく中国に住んでみてからレポートをしてみたらいかかですかと言ってやりたい気持ちになりました。
スカイ・ラウンジ
2009年06月06日 07:33
コメントありがとうございます。こと海外レポートとなると、おっしゃるとおり取材が表面的になりやすいですよね、日本のマスコミは。海外へ出かけ、そこの日本人と会話して現地レポートとして仕上げるのはどうかと思います。

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