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help リーダーに追加 RSS 日本携帯メーカーの反省点

<<   作成日時 : 2008/03/29 18:53   >>

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 三菱電機が、3月3日、携帯電話端末事業から撤退すると発表したのに続き、ソニーエリクソンもNTTドコモ向けの携帯電話事業から2008内に事実上撤退するという。まことに残念な話である。また、Motorolaが身売りするという話がある。一方で、下の記事にあるように、Nokiaは、絶好調でますます寡占状態を強めている。この違いは何か考えてみた。

 「世界最大の規模を誇る携帯電話会社であるフィンランドのNokiaは、現地時間1月24日、2007年第4四半期の決算を発表した。それによると、携帯電話市場における需要増も手伝って世界全体でのシェアが40%に伸びるとともに、1株あたりの利益が前年同期から57%増加したという。」CNET Japan 2008/01/25

 「Nokiaは中国とインドを含む新興地域の市場で、他社を確実に抑えて圧倒的な強さを誇っている。」CNET Japan 2008/01/25

 「アジア太平洋地域全体では依然としてNokiaが優位に立っており、その市場シェアは2006年の42%から2007年は50%へとさらに伸びた」 ITmedia 2008年03月22日 

 2007年の携帯電話の販売台数が全世界で約10億台だから、Nokia1社で4億台も生産したことになる。しかも新興地域で圧倒的シェアを誇る。Nokiaも2004年1〜3月期で一時シェアを落としたが、その後、低価格機を拡充する、デザイン重視などで挽回し、今に至っている。

 この日系メーカーの不振とNokiaの好調な理由を筆者なりに考えてみた。

 まず、言わずもがなだが、日系メーカーがハイエンドに走りすぎたことが言える。

 これは、日本でキャリア主導で製品開発をしており、しかも最近までキャリアが買い取ってくれたから、コストを気にせず開発でき、デジカメや動画撮影、音楽再生、ワンセグ、お財布携帯など、機能的には世界でダントツの携帯が出来上がった。ところが、このハイエンドというのが曲者で、まず開発費がかかる。しかも、ソフト設計も輪をかけて複雑になり、評価、バグ出しに相当の時間と人を食う。また、機能が部品が増えれば当然、市場不良の確率も高くなるので、一層品質管理に手間、工数がかかる。結局、1モデルの開発費が50億円から100億円もかかり、パイが伸びない日本市場では、ペイできないものとなってしまった。

 一方である。Nokiaは違った。いち早く低価格を追求した。なぜか。実は、低所得国の国民は、大のブランド携帯好きだということをいち早く見抜いていた。このブランド好きは、日本あたりでいうルイ・ヴィトンやグッチ好きとは異なる。

 一般的には、低所得国の国民は、ブランドよりとにかく安い品物を買うしか術がないと思われ勝ちであるが、バッグとか服、靴などの身の回りの品物についてはその通りだと思う。

 ところが、携帯は異なった。携帯の値段は、中国の都市部住民でさえ、安いものでも一月分の給料近くする。可処分所得ではない。これが農村部となると、数ヶ月分である。日本人の感覚に置き換えれば、下手すると軽自動車を買うくらいの勇気がいる。ということは、壊れてもらっては、甚だ困るのである。買い換えるお金がない。即ち、品質が唯一絶対的に重要なのである。従って、技術力のない品質の悪い地場メーカー品では、ダメなのである。日本でも車を買うときに、安いからといって中国製の奇瑞QQQなどよほどの物好きでない限り誰も買わないだろう。

 もうひとつ携帯は修理が聞かない。落として壊れたら買い換えるしかない。この点がテレビやエアコンとは異なる。これらは、中国製が中国内ではTOPである。従って、落としても壊れない品質の良いブランド品が好まれるのである。

 これらの点が、携帯と他の製品との違いである。Nokiaは、今にして思えばここを見抜いていた。そして数に物を言わせ、地場メーカーより安い携帯を出して来た。売れないはずがないのである。
 
 品質という点で言えば、日系メーカーのお家芸であるはずである。ところが、この新興国の膨大な市場に、品質重視の簡単機能の携帯を出す発想がなかった。簡単機能は、部品が少なくてすみソフトも簡単、おのずと評価も簡略化でき短期間で開発できる。間接費がかからない。また、生産もNokiaのように中国やインドですれば安く出来たはずである。十分に戦えたはずである。しかし、悲しいかなこの発想がまるっきり無かった。カッコつけすぎたのである。ハイエンドという言葉に自ら酔ってしまったのである。

 さて、重要なことは何か。

 携帯で犯したこの失敗をどう総括して今後に生かしていくかである。
 

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